イザカガ妄想劇場02
SE:ピュー(強い風の音)
休日の朝、カガリが窓の外を見ると台風がやってきていた。
カガ(大きな被害がでないといいんだけどな…)
と思いつつも、いつもと違う状況のせいなのか子供っぽく少々気分が高揚している。
中央政府に連絡を入れる。今のところ目だった被害の報告はなく、気象庁からの情報によると威力も比較的小さいとの事。念のために、すぐに避難・救助活動と復旧作業が出来るように最小限の用意を支持し、次に先日用事を頼んで他の島に向かってもらったアスランに連絡をつけると、台風のためしばらく足止めをくらうとの事。何か被害があったらすぐに連絡をすることと救助活動を手伝うことを支持してから、服を着替える。
朝食を食べにダイニングに行くと、イザークが目の前の朝食に手を付けずに黙っている。
カガリ、不思議に思いながらも向かいに座り話しかける。
(メイドがカガリの前に朝食を並べる)
カガ「おはよう」
イザ「…ああ」
カガ「????お前元気ないな」
イザ「…ああ」
カガ「…こんな天気だと今日はアカデミー休みだろうな」
イザ「…ああ」
カガ「……お前、食欲無いのか?」
イザ「…ああ」
カガ「…………お前、実は河童だろ。白い河童なんて超貴重だからさ、1度モルゲンレーテの生体研究班に調査してもらったらどうだ?」
イザ「…ああ」
カガリ、イザークの椅子の後ろに回ると、イザークの両頬をひっぱる。
イザ「イタタタタタタタ!!!!!」
カガ「お、新しい反応だな」
イザ「いきなり何をする!(怒)」
イザーク、怒りながら振り返るが、カガリ何事もなかったかのような顔。
カガ「お前、九官鳥になってたぞ。それよりなんで食べないんだ。元気もないし」
イザ「……フン。お前には関係ない」
カガ「お前、体調悪いときとか絶対そういうもんな。熱でもあるのか?」
イザ「な………(耳まで真っ赤に)」
カガ「うーん、ないなぁ」
イザ「と、年頃の娘がはしたないことをするなぁ!(絶叫)」
SE:ガチャン!(食器の音)
イザーク、後ろに引き下がり、腰をテーブルに強くぶつけ、腰をさする羽目に。
カガ「(不思議そうに)?何がだ?」
イザ「何がって……(自分のほうがはしたない気がしてきた……)もういい」
その時、強い風が。
SE:ビューッ、ガタガタガタ(強い風、窓の鳴る音)
イザーク、ビクッと肩を揺らし、押し黙ってしまう。
カガ「(ニターと笑い)なんだお前、台風が怖いのか」
イザ「(顔を赤くしながら)うっうるさい!怖くなど…」
SE:ガタガタ
イザ「……(ビクッ)」
カガ「アスランも地球に来て初めて台風にはビックリしてたな。宇宙育ちってダメダメだよな」
イザ「なっ何…た台風のことは知ってい……」
カガ「知ってたって情報でだろ。人工的な環境で育っているから経験不足なんだよ。もうちょっと自然になれないと星では生きていけないぞ」
イザ「う、ウルサ…」
SE:ガタガタ、ベキベキ(何か割れる音)、ガチャーン(ガラスの割れる音)、ドーン(何か倒れる音)
メイド、泣きながら走ってくる。
メイド「姫さま〜!な、何か大きな柱のようなものが姫さまの寝室を壊しました〜(泣)」
カガ「な、何〜!!(蒼白)お、おいイザーク、一緒にこい!」
イザ「ご、御免こうむる!部屋が壊れたんだろ!嵐の中に行くことと同じじゃないかっ!」
カガ「うるさい!自称コーディネーターのエリートだろ!その無駄な筋力で手伝え!」
カガリ、嫌がるイザークの襟首を掴み、無理やり引きずっていく。
イザ「は、放せ〜!!!!」
カガリが寝室を見て大激怒し、台風が過ぎ去った後に原因であるイザークにおしおきするのだが、それはまた別の話。
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2作目にしてすでに続き物……
私の力量の無さがすでにあわわれているという象徴ですな。